今年の2月にNHKで「驚異の腸内フローラ」が放映されてから、今まで聞いたこともなかった『腸内フローラ』が健康を左右すると話題になり、テレビや雑誌で特集が組まれるほどになりました。では、いったい『腸内フローラ』とは、一体どんなものなのでしょうか?

腸内フローラはひとりひとり、みんな違う!

フローラとは、お花畑の意味でお花畑にさまざまな花が咲いているように、腸内細菌が生息しているイメージです。腸内には、1000種類以上、全体で100兆個もの細菌が同じ種類ごとに集まって住みついています。

細菌の重さだけで、1~1.5Kgもあり、どんな細菌がどれくらい生息しているか、その生態バランスは人によって異なります。これらの腸内細菌群の集団は腸内フローラ(腸内細菌叢ちょうないさいきんそう)と呼ばれます。

腸内フローラは、ひとりひとりみんな違うのイメージ

腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいる。

腸内細菌はその性質によって3種類に分けられます。私たちの体によい影響を与えるものは【善玉菌】、悪い影響を与えるものは【悪玉菌】、環境次第で性質を変えるものは【日和見菌】と呼ばれます。残念なことに、年齢を重ねると腸の機能が衰えて善玉菌は減り、悪玉菌が増えやすい環境になるのです。

悪玉菌と善玉菌の働き

<悪玉菌の働き>

細菌毒素の生成(有害物質)が全身に運ばれる(インドール・スカトール・硫化水素・アンモニア)
発ガン物質発生(エボキシド・ニトロソアミン)
免疫力が低下する
便秘がちになる
肌トラブルが起こりやすい
腸内毒素は血液がドロドロになる

※発生する毒素の量が多いと血液により全身へと運ばれます。毒素が溶け込みドロドロ血液になります。→血液が悪くなり、老廃物がたまると他の臓器に負担がかかり体調を崩す原因となります。

<善玉菌の働き>

活性させる 合成させる 排除する
免疫力活性 ビタミン合成 有害菌排除
代謝活性 ホルモン合成 発ガン物質排除
消化吸収 タンパク質合成 有害物質分解
排  便 造血作用 病原菌排除

腸内フローラを整えるには、腸内細菌のバランスが大切!

腸内細菌の総数には、ほとんど個人差がないと言われています。そのため、人それぞれの腸内環境の善し悪しを決定するのは、【善玉菌】【悪玉菌】のバランスなのです。腸内では、常に善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしています。

その勢力争いのカギを握るのが腸内に最も多く存在する【日和見菌】。日和見菌は、善玉菌が多いときは無害ですが、悪玉菌が優勢になると、とたんに悪玉菌に加勢してしまうのです。すると、悪玉菌の勢力が拡大し腸内環境が悪化します。腸内腐敗の原因になります。

腸内フローラを整えると免疫・自律神経・ホルモン分泌までパワーアップする!

腸内の善玉菌が多いと腸が活性化され自律神経のバランスがよい状態となります。ホルモンの分泌も免疫システムも自律神経によってコントロールされており、自律神経がバランスのよい状態ではじめてホルモン系も免疫系も正常に働くのです。

さらに、腸の粘膜には免疫細胞の70%が存在しています。この免疫細胞をパワーアップさせるものが、腸内細菌の善玉菌です。このように腸は、体の健康を維持するシステムの要になっています。

元気にストレッチする夫婦